口腔ケアバイオフィルム

口の中では、バイオフィルムは歯面や歯と粘膜の間または歯周ポケットに付着するのです。口腔内には500種類以上の細菌が存在し、その中の複数の細菌によってバイオフィルムが形成されるのです。
一般的には、多糖類やその他の有機汚染物質で出来たネバネバした粘性のあるゲルの中に細菌・真菌・藻類等が入り込んで複合体を形成し、何等かの表面に付着した状態のものを、バイオフィルムと総称しているのです。
成長したバイオフィルムから外に向かって細菌が放出され、この細菌がさらに新たなバイオフィルムをつくるのです。
露出している歯面、粘膜面と歯周ポケットの内部では、バイオフィルムの構成細菌が異なるのです。
細菌類は何らかに付着して群となり、その分泌物でネバネバしたスライムを形成し、増殖しながら、バイオフィルムを構築し成長していくのです。
バイオフィルムを速やかに除去する必要があるかというと、バイオフィルムはお口の中の虫歯や歯周病、または全身のあらゆる病気を引き起こす環境を作り出すからなのです。
1970年代から歯周病は細菌による感染症であることが解明されているのです。
バイオフィルムは、ネバネバで接着面に強固に付着して、その存在下の細菌・バクテリア等の増殖に良い環境・温床を与え、それにより局所的・全身的抗生物質、抗微生物薬剤に対して強い抵抗性をもたらしているのです。
バイオフィルムが形成されるとなかなか治りにくく、再発しやすい慢性歯周病を蔓延させることがごく一般的に見られるのです。
医学の分野でも、バイオフィルムの存在が感染症や難治性の慢性感染症を起因する事実として注目されるようになってきているのです。
歯科的に解釈すればこれは簡単に歯磨きでは落ちないし、抗生物資を飲むだけで虫歯菌を除菌することやデンタルリンスで洗い流すことが出来ない事を意味しているのです。
抗生物質は、歯周病の急性期以外にはあまり治療に効かなかったのです。
バイオフィルムの中の細菌は代謝が非常にゆっくりしていて、抗生物質が効きにくく、免疫学的に作用しないのです。
つまり、バイオフィルムの排除に作用するような特徴のある抗体が作られないのです。
細菌は酸性状態が好きで、所謂磨き残し易い場所→歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、治療で詰めた物やかぶせた物の周り、差し歯や義歯のつぎ目や隙間などで、唾液の影響を受けにくい所に増殖するので余計に厄介と言えるのです。
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